忘年会をご存じですか?
53歳で会社を退くと、今度は独立するのだ。
独立後もなかなか好き勝手なことはやらせてもらえず、Sラーリー.Cーポレーション(コーチやヘインズなどのプランドで知られる)、Pリップス(世界的な電機メーカー)、Hールマーク(世界的なグリーティングカード会社)などの外資系企業の日本法人トップを引き受けることになる。
けれども、すべて最後のお礼奉公というニュアンスが強い。
振り返れば、ビジネスマン人生を10年、10年、12年、4年、4年、3年というスパンで転職してキャリアを築いてきた。
直近の20年間では、社長を3回、副社長を1回経験した。
90パーセントの自己満足度である。
ビジネスマンとしては幸福だと思う。
とくに外資系企業の日本人経営者というのは、晩年、石もて追われるというケースが少なくないから、どうしても人相のあまりよくない御仁が多い(と聞く)。
その点、生来の脳天気か、はたまた、そのように生んでくれた親のおかげかどうかは知らないが、人相はそこもいいものと自惚れている。
犬皿ストップを極めても幸福とはかぎらない。
好きな人生を歩むべし。
自惚れと自画自賛が過ぎたことはご寛恕いただくとして、私のキャリアの中から考えると、「伸びる会社だ」、逆に言えば、「こういう会社は危ないぞ」という会社を見抜く原理原則のようなものは、たしかに存在する。
実際、この原理原則は、私が長年、丁々発止のビジネスをしてきたアメリカやヨーロッパの企業はもちろん、取引先や顧問先などでいろいろ経営指導をしてきた日本企業でもすべて同じである。
そもそも、同じ地球に住む人間がやっていることだ。
言葉は多少(かなり)違うかもしれないが、やることなすことに、そんなに違いがあるわけがない。
喜怒哀楽はだれでも同じだ。
切れば、だれでも赤い血が流れるのである。
伸びる企業、一流の経営者は国籍など関係なくやはり優秀だし、ダメな企業、ダメな経営者は、これまた国籍に関係なくダメなのだ。
一流、二流のべつに日米の差などない。
さて、「ここを見れば一目でわかる」というポイントについては第3章以降でご披露するとして、ここでは少し抽象的になるかもしれないが、まさにこれら原理原則を、具体的体験談を交えて紹介したい。
情熱である。
社長や上司が、情熱を持ってことに当たっているかどうか。
活性化された企業をつくるとき、この点がもっとも重要なのである。
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